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窓を啓き、雲を穿て
学窓ハクメイとは
がくそう‐はくめい【学窓ハクメイ】
薄明光線が降り注ぐ街、『天窓ノ街』に在る教育機関。古くは若き神々が通い集う学びの窓であったが、現在は機能していない。皆離れていったのだ。唯一人、復興を願う少女を除いて。
てんまど‐の‐まち【天窓ノ街】
光の神が創ったとされる学園都市。街上の雲間からは薄明光線が溢れ、さながら天窓から差す光のようである。昼は光芒、夜は星芒となり、零れ落ちた光は惑う心を優しく照らしてくれる。学窓ハクメイと同じく、古くは多くの神々が住まい賑わいを見せていた。
はく‐めい【薄明】
日の出前または日没後見られる天空のほのかな明るさ。光の散乱で幻想的な情景が創り出される時間帯。
はくめい‐こうせん【薄明光線】
雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象。おもに、地上から見た太陽の角度が低くなる早朝や夕方に見られる。別名が多数あり、例えば『光芒』『天使の梯子』などとも呼ばれる。
学窓ハクメイを統べる二代目学窓長
レイン・ファン・トワイライト
薄明を司るうら若き神であり、いつか学窓ハクメイを復興し、天窓ノ街に活気を取り戻そうと目論んでいる。が、基本ポンコツなので良い方法はまったく思いつかず…趣味のVTuberコンテンツを見ながら、ぐうたらな日々を過ごしていた。
ある日、入ってはいけないと言われていた初代学窓長の部屋に入ったところ、扉が開けられなくなり、部屋に閉じ込められてしまう。永いぐうたら生活で人々からの想いを失った彼女は、神としての力が弱まり、扉が開けられなくなってしまったようであった。
どうやってVTuber視聴をしようか考えていると、一つの案を閃く。想いを集め部屋から出るために、そして学窓ハクメイ復興のために、VTuberになって、たくさんの人に好きになってもらおう、と。
たくさんの人の想いが紡がれる、大切な物語はここから始まったのでした。
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